セリエA ダイレクト・レポートBACK NUMBER
ノバーラ森本貴幸はどこへ行く?
守備意識の向上に復活をかける。
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byAFLO
posted2012/04/13 10:30
4月1日、アウェーのローマ戦。後半途中出場の森本は77分、FWカラッチョロのスルーパスから抜け出し、相手GKとの1対1を冷静に右足で決め、今季4点目を挙げた。
来季につなげるためにも「ポジションを取り返す」。
リーグ戦7試合を残して、セリエA得点王レースはイブラヒモビッチ(ミラン)が23得点で首位をリードする。4得点の森本の名はイブラから数えてちょうど50番目、トッティ(ローマ)やクアリアレッラ(ユベントス)らがひしめく集団の中だ。森本の現在地はここにある。
「コンディションは上がってきた。残りの全試合、ベストを尽くす。自分のポジションを取り返す」
古今東西、あらゆる名FWたちが口を揃えるように、イタリアはFWにとって最も厳しい国だ。森本が二桁ゴールの壁を破るのは今季も難しい。
少々遠回りかもしれないが、今はチームのために汗をかき、プレス能力を磨くことが来季のゴールにつながるはずだ。