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美女ガー&山ガール絶賛。「パークランニング」にこの春からチャレンジ!
text by
奥山泰広&高成浩Yasuhiro Okuyama & Seikoh Coe(POW-DER)
photograph byNanae Suzuki
posted2012/02/17 12:30
さて第3回目は、ナチュラリスト&ランナーを自称する人たちの間で人気沸騰中の「パークランニング」と、その用途にピッタリの「サロモン」のクロスランニング・シューズを紹介。自然の中を走ると、身体も心もハイになるらしい!?
奥山 いやぁ、相変わらずのランニングブーム! 6回目を迎えた東京マラソンの応募者総数は、なんと28万2824人ですって。8月1日に募集を開始した翌日には、3万5500人の定員に達したそうですよ。
高 うん、それでも前年に比べると1万1645人減とのこと。大会主催者のコメントには「震災によるレジャー自粛傾向の影響」とあったけど、俺としてはランニングブームは落ち着きつつあると分析するね。
奥山 ブームが廃れていると?
高 いや、そういうことじゃない。ランニングが一過性のブームから、確固たるスポーツへと移行しているんだと思う。走り慣れた人は倍率が高い東京マラソンを避けて、他のマラソンイベントに出場している筈。ここ最近、各地でさまざまなスポーツイベントが開催されているからね。
奥山 なるほど。中級~上級ランナーはレベルやアクセスを考慮して、自分に適したイベントを賢く選んでいるわけですね。
高 そのとおり。逆に、お祭り的な雰囲気が強い東京マラソンは、初心者がこぞって走っているよ。
奥山 また~ぁ、言いきっちゃって! そりゃあテレビ中継を見ていると、仮装したランナーとかがいっぱい走っていますけどね。
高 制限時間を見れば一目瞭然さ。東京マラソンは7時間だぜ。で、大半のランナーは6時間半から7時間ギリギリでゴールしているじゃん。ということは、平均速度6km/hだ。それって早歩きのスピードじゃん。「完走しました!」って浮かれているけど、そりゃあ“完歩”だろが!?
奥山 まぁまぁ、そうヒートアップしないでくださいよ。
高 いや……ゴホン、えへん……怒ってなんかいないよ。むしろランニングスポーツの底辺が広がっているという事実に、拍手を贈りたいくらいだね。
舗装路から身近な自然の中へ――。ジョギング以上トレラン以下。
奥山 なんか、今さら僕が東京マラソンに出たら、高さんの怒りを買っちゃいそうだなぁ。他に面白いランニングイベントってあります?
高 パークランニングって知ってる?
奥山 いや、聞いたことないですね。
高 サロモンって知ってる?
奥山 もちろん知ってますよ。スキー用品ブランドの老舗ですね……懐かしいなぁ。スキー“バブル”時代からのトップブランドですよ。僕はスキーもスノボも持ってますよ。それが何か?
高 そのサロモンが1992年からトレッキング&アウトドアシューズの開発・販売を開始し、現在の日本ではスキーよりもトレイルランニングに力を入れているんだよ。で、去年から「もっと気軽にマウンテンスポーツを楽しもう」という主旨から、まったく新しいスポーツを提案。それがパークランニングさ。
奥山 具体的にはどんなスポーツなんですか?
高 まぁ、言ってみれば、街中を走るシティランニングと、自然の中を走るトレイルランニングの中間だね。樹々や土の匂いを感じながら自然の中を走るのって、とても気持ちいいだろ?
奥山 埃や排気ガスがいっぱいの都会を走るのって、実はランナーは常々気にしていたんですよ。その点、フィトンチッドやオゾンたっぷりの自然の中なら、身体にはサイコー。だからOLとかの間でトレランは、密かに人気上昇中なんですよね。でも、わざわざ電車やクルマで山の中まで行くのは、面倒臭いなぁ。
高 ところが、オフィス街や住宅街の中にある公園、河川敷など、都会にも意外と気持ちのいいフィールドがあるんだよ。そういうコースを見つけて走る、まったく新しいスタイルのランニングなんだ。OLランナーや山ガールが、早くも体験し始めているみたいだぜ。
奥山 いいですね~。僕もやろうっと。