スポーツはカタチから入る方なんですBACK NUMBER
美女ガー&山ガール絶賛。「パークランニング」にこの春からチャレンジ!
text by
奥山泰広&高成浩Yasuhiro Okuyama & Seikoh Coe(POW-DER)
photograph byNanae Suzuki
posted2012/02/17 12:30
パークランニングには専用シューズが必要なのはナゼ?
奥山 パークランニングに特別な装備は必要なんですか?
高 本格的なトレランは交通手段を調べたり、非常事態を予測した特別な装備が必要だけど、パークランニングはごく普通のシティランニングの格好でいいんだよ。ただし、フィールドを走るためのシューズが必要だね。
奥山 え~舗装路よりもショックが少ない土の上を走るんですから、普通のランニングシューズでもいいんじゃないですか。
高 いやいや、わかってないね。地面は土といっても踏み固められているし、木の根っこや岩が飛び出ていたりするから、荒れ地専用のシューズが必要なんだ。で、オススメなのが、この『サロモンXRクロスマックス ニュートラル/ガイダンス』だね。
奥山 おお~っ、アッパーのラインの入り方やカラーコンビネーションが、なんか、斬新な感じですね~。
高 メンズで3色(ニュートラル、ガイダンス共)、レディスで3色。どれもが個性的な配色なんだけど、決して派手過ぎないトコロは「さすが御フランス!」ってまとめ方だね。そんな秀逸なデザインはもちろんだけど、もっと機能性に注目して欲しいね。履いてみると、その凄さがわかると思うよ。“ニュートラル”は通常モデルで、“ガイダンス”がオーバープロネーション(ランニング中に足首が内側に倒れ込むこと)を防ぐサポートがついているタイプだから、普段使っているシューズの底の減り具合や、走り方のクセに合わせてどちらかを選べるようになっているんだけどね。
奥山 (ゴソゴソ……シューズを履く)んっ!? なんか、全体的に硬いですね。
高 おっ、鋭いね。「クッション性」「反発性」「サポート力」「グリップ力」を高めるためにソールは5つのパーツに分れているんだけど、荒れた路面での耐久性とトラクションを考慮したぶんだけ、シティランニング・シューズよりはいくぶんハードなセッティングになっているんだ。
奥山 それにアッパーは足の側面から甲をきっちりホールドする感じ。しかもヒールカップが踵からアキレス腱を、すっぽりと包み込んでますね。だから、硬い印象を受けるのかもしれません。
高 でも、決して「キツい」とか「痛い」というワケじゃないでしょ。実際に走ってみると、また印象が変わってくるよ。
近所からトレイルまで。“道”を選ばないパフォーマンス
奥山 はぁはぁ……ひとっ走りして気づいたんですが……ゼイゼイ、土の道って意外と走り辛いんですね。
高 いくら踏み固められていると言っても舗装路よりはグリップしないし、微妙なアンデュレーションもある。それに地面から飛び出た岩や根のせいで、不安定な走りになるんだよ。
奥山 普通のランニングシューズみたいに柔らかいソールだと、石や岩、根っこの凹凸がダイレクトに足の裏に伝わってしまうんですね。硬いソールの必然性を実感しました。下り坂の段差を跳んだんですが、着地の際にその硬いソールがちゃんと縮んで、衝撃を吸収してくれたのもわかりました。
高 ランニングの着地の衝撃は体重の3~4倍。そのうえ足首や膝の関節は、路面の凹凸に応じてさまざまな方向に捩じれ、撓んでいるんだよ。トレイルコースは舗装路よりもアップダウンがあるし、地面の凹凸も複雑で厳しい。だからこそXRクロスマックスの衝撃吸収性、ホールド性、サポート力がより重要になるんだ。
奥山 よ~くわかりました。さて、コイツを履いて、どこを走ればいいですかね?