走っている最中のランナーに時計がアドバイスを送る!?

高   アマチュアランナーは自分のペースやスピードの変化を、「いい感じだぞ」とか「なんだか疲れたな」といった具合に“概念的”でしか把握できなかった。ところが、この腕時計を使えば、自分の走りを具体的な数値で理解できるってワケか。

奥山   そのとおり。さらに、僕は付属のデータ転送用USBメモリ（ムーヴスティック・ミニ）を使って、スントが運営する無料のスポーツコミュニティサイト「Movescount.com（ムーヴスカウント・ドットコム）」にアクセスしているんですよ。このサイト上で、トレーニングデータの管理・分析ができるもんでね。体力アップやダイエットなど、目的に合わせたトレーニングプログラムを組み立てると、それを時計本体へアップロードもできるんです。それを元にランニングした記録を、再びサイトにダウンロードしてデータを再確認したり……。このようにきちんと数値化されると、モチベーションがグングン上がるというわけです。

高   うむむむ。そういったデータ確認も有効なのは分かったけど、さっきも言ったとおり、アマチュアランナーにとっては、走っている最中の状況確認というか情報も欲しいんだよ。「スント クエスト」はちゃんと教えてくれるの？

奥山   もちろん。作成したトレーニングプログラムに基づいて、時計自体がコーチしてくれますから。つまり「ハイ、今日はこれくらい頑張りました。もっと走りましょう」とか、2～3日走っていないと「おっと、サボりましたね。では、調子が戻るまでペースダウンしましょう」という具合に、プログラムを組み直してくれるんです。次回のトレーニングをより効果的に行うために、運動直後からの休息時間さえも指示してくれるんですから。

  それにね、「心拍数を測りながら走る」っていうのが、これほど劇的な効果を生むのか、って僕も驚いたという事実も是非お伝えしておきたいですね。ある一定の数値よりも心拍数を上げないで走ると、どれだけ走っても翌日に疲れが残らない！  筋肉痛にもなりにくいんですよ。まだ“心拍数デビュー”していないランナーには、是非お勧めしたい機能です。それに……普段使いしてもオシャレだと思われちゃうわけですから、懐にも優しいという具合で一石二鳥だと思いませんか？

高   そりゃ確かに凄いな……。いや、実は俺、自転車で本格的に走り始めたときに「スント コア」を買ったんだよね。でもね、多機能を活用するには、最初に個人情報をインプットしなきゃいけないじゃん……身長とか体重とか。やり方がよくわからないし、面倒臭くなって、結局使わずじまい（苦笑）。

奥山   そんなアナログ世代にも朗報です（苦笑）。この「スント クエスト」は運動中でも簡単に操作できるように、文字情報による操作ガイダンスまで表示してくれるんです。僕が便利だなと思ったのは、時計本体をタップ（叩く）するだけでラップ計測が行えること。ラップ計測って意外と使うんですが、今まではいちいちボタンを押さなきゃいけなくて、面倒だなと感じていたんです。それとですね、高さんが使っていたというコアに比べて、格段に軽くなったこともメリットかな。たった40gなので、ランニング中はまったく気にならないんです。

高   あ～じゃあ俺はまたスント買うことになるわけだな～この流れだと（笑）

奥山   コアはどうしたんスか？

高   トライアスロンを始めた友人にあげちゃったんだもん（笑）。