ファビオ・カペッロの名言
いかなる戦いであれ、相手に対する敬意を絶対に欠いてはならない。サッカーにおけるスペクタクルに、不遜という要素は含まれないということだ。
ファビオ・カペッロ(サッカー)
2011/11/22
'94年CL決勝、バルサ対ミラン。“ドリーム・チーム”と呼ばれたバルサを率いるヨハン・クライフは、「私のバルサは紛れもなく世界最強。ミランに勝ち目などありえない」と挑発を繰り返した。ミランの監督だったカペッロは「タイトルはすでに我々の手中にある」との見出しが躍る新聞を、ロッカールームで選手たちの前に無言で掲げた。「その瞬間、選手たちの目の色が変わった。もう監督の言葉など必要なかった。クライフは彼らしい傲慢によって、我々に最高の刺激を与えてくれたのだよ」。戦前の予想を覆し、4-0でミランが勝利した。
Number777号(2011/04/21)