青春GOLF ――石川遼に密着! BACK NUMBER
やっと20歳を迎えた石川遼の
酒、煙草、結婚観とは?
text by
雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byTetsuhiro Sugimoto/AFLO
posted2011/09/30 10:30
パナソニックオープン2日目は、9番ホールで、林に打ち込み5オン2パットのトリプルボギーを叩くものの16位にまで浮上。しかし最終日に崩れ、結局34位で大会を終えた
女性ファンには重要問題!? 石川遼の結婚観は……。
そして、これは20歳になってすぐというわけではないものの、石川もそのうち結婚して家庭をもつようになるだろう。果たして結婚というものに対しては、どんなイメージを抱いているのか。
プロ1年目の2008年、結婚式場を会場にして行われた日本プロ選手権の前夜祭で自らの結婚観を話していたことがある。
「僕は早く結婚したい。自分の夢を叶えてからですけどね。そんなことを言ってたら、ずっと結婚できないかな(笑)。目標を達成したら、そこから頑張れなくなりそうじゃないですか。だからその後は子供をつくって、いいお父さんになりたいです」
このときはまだ16歳の高校生。結婚観というほど立派なものではなかったかもしれないが、20歳になってあらためて尋ねてみた答えはこうだった。
「結婚は早くしたいですね。やっぱりモチベーションになると思う。子供はそうでもないかなあ。若いパパっていうのもかっこいいと思いますけど」
海外に目を向けると、同世代のローリー・マキロイが女子テニス世界ランク1位のキャロライン・ウォズニアッキとの熱愛を報じられた。世界的なアスリート・カップルながら本人たちも大っぴらに交際を認め、石川も「見ました。デート中にインタビュー受けたりしてましたよね」と苦笑するほどのアツアツぶりを見せつけている。
尊敬するタイガー・ウッズは女性問題で身を持ち崩し、プレジデンツカップでは多くの選手が夫人や恋人を同伴する姿も見てきた。そうした経験は少しずつ石川の結婚に対する考えを醸成してきているはずだ。
20代の石川を待つのは甘い時か、「なんか苦い」日々か。
15歳で脚光を浴びたときから、石川は大人びた子供であった。その子供が大人としてどう成熟していくのかもまた興味深い。酒やたばことの付き合い方、そして結婚、もちろんゴルフがどう成長していくのかを含めての話である。
20歳になって最初の試合だったパナソニックオープンも優勝争いに絡むことのないまま34位に終わった。今季の石川はなかなか結果が出ずにもがき苦しんでいる。この先も誕生日に味わったシャンパンのように「なんか苦い」日々が続いていくのか。それとも10代と変わらずコーラのように爽快で甘い時間が続いていくのか。
20代の味はどんなものだったのかは、石川が30歳を迎えた時にぜひ聞いてみよう。