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夏に目覚めた虎の5番・新井貴浩に、
ボン・ジョヴィがよく似合う。 

text by

田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byHideki Sugiyama

posted2009/08/24 13:00

夏に目覚めた虎の5番・新井貴浩に、ボン・ジョヴィがよく似合う。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

8月、新井に微妙だが重要な変化が見えてきた……。

 ただ、8月に入り変化が生まれた。そう感じた試合が2つある。

 ひとつは18日のヤクルト戦。2回の第1打席で、石川雅規の外角へ逃げるシュートを豪快にレフトスタンドへ叩き込んだ。それは、長距離砲として4番に君臨していた広島時代の新井を彷彿とさせるものだった。

 そしてもうひとつは、22日の広島戦。8回、勝ち越しの場面で併殺となった金本が、ヘルメットと手袋を投げ、珍しく自らへの怒りを爆発させた。その姿を目の当たりにした新井は9回、外角の速球を丁寧にセンター前へ打ち返し、サヨナラの口火を切った。

 広島時代に見せた豪快さと、阪神や日本代表で培った繋ぎの打撃が、この8月、実に噛み合っている。それは、23日時点で74打数25安打の打率3割3分7厘、12打点、3本塁打という数字にも表れている。

「自分を曲げるな、挫けるな」ボン・ジョヴィの言う通り。

 阪神は現在4位。3位のヤクルトとのゲーム差は8.5と、クライマックスシリーズ出場は非常に厳しい。

 そんな状況だからこそ、そう、自らのテーマ曲である「IT’S MY LIFE」を思い出して欲しい。ジョン・ボン・ジョヴィがこう叫んでいるじゃないか。

<Don't bend, don't break, baby, don't back down(自分を曲げるな、挫けるな。ベイビー、引き下がるなよ)>と。

 なんだか、このフレーズ、今の新井によく似合っている。

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