カトリーヌあやこの EURO2008ミーハーガイドBACK NUMBER

グループリーグA&B編 

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カトリーヌあやこ

カトリーヌあやこCatherine Ayako

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posted2008/06/06 00:00

グループリーグA&B編<Number Web>

GROUP A

 前回は自国開催ながら、決勝で敗れたポルトガル。C・ロナウド大泣きでしたよ。でもまぁ、いつでも大泣きクライベイビー。勝っちゃ泣き、負けちゃ泣き、PKはずして泣き、またいじゃ泣き……そこまで泣いちゃいないけど、今回も泣くことだけは確実?

 相手を小馬鹿にしてるんじゃないかと物議までかもした必殺のまたぎ技も持ち味ですが、W杯ドイツ大会の時に炸裂していたのはダイブ(かどうか微妙だけど)技。

 審判の目を見ながら「僕、いま倒されてる!」とすっ飛ぶクリロナダイブは、南米の香りただよう名人技。またぎ技はどSだけど、この倒れる瞬間のMっぷりは、見逃したくないもんです。

 さらにブラジルからの帰化組は、おなじみサッカー界の松崎しげること「この世に大切なのはドリブルすることだけと、あなたは教えてくれた」byデコ。そして、ニューフェイスのペペは夜道で会ったら、ぜひとも下から懐中電灯で照らしたい顔! 欧州の中でも濃いキャラサッカーを見せて頂きたい。

 チェコは「ピッチのモーツァルト」ことロシツキが膝の怪我で欠場するのが残念。巨神兵ヤン・コラーとのコラボを楽しみにしてたんですが。とりあえずフェラーリ飛ばしすぎでつかまったミラン・バロシュにピッチで飛ばしてもらいたし。

 ホスト国・スイスは、ホスト力発揮なるか?ひげ部的には(紹介が遅れましたが、私ひげ部部長でございます)W杯からMFギガクスの無精ひげにロックオンしております。

 そしてトルコ。以前試合を観ていた時、ピッチに便器が投げ込まれてたまげましたが、それくらい熱いサポーターを擁する一筋縄ではいかないチーム。5点とってもまだ攻めろとサポから心理的圧迫を受けて育った選手たちなので、いかんせん守備がやばかったり。 

 でもAグループ注目試合としては、ポルトガルVSトルコ。だんじりなみな攻撃祭りな試合を期待したい。

GROUP B

 CL決勝のバラックの背中、悲しかったですね。思わず井上康生になんと声をかけていいのかわからない東原亜希の気持ちに……え?微妙に違う?すみません。

 振り返ってみれば01-02シーズン。やはりCL決勝で敗れた、当時レバークーゼン所属のバラック。しかし、その後の日韓W杯でドイツは決勝まで進出(バラックは決勝出場停止だったけど)。

 一方、CL決勝でスーパーゴールを決めたジダン(当時レアル・マドリード所属)は怪我にみまわれ、フランス代表も予選敗退と。

 そう考えると、悔しさを糧にバラックは今回もやってくれるんではないかと。とりあえず準決勝のイエローカードには気をつけろ!

 そして今大会キャラ的にイチオシなのは、クロアチア代表監督スラヴェン・ビリッチだ。フランスW杯の準決勝、どちらかというと自分の方が肘打ちをかましながらも、最終的にはローラン・ブランを退場に追い込んだハードな俺様ビリッチ。

 監督なのにダイヤのピアス、プライベートではバンドも組んでるロックな俺様ビリッチ。

 なんと監督自らサポーターズソングまで作曲しております。その名も「炎の狂気」!もちろんギターは俺様ビリッチ。

 「足首太もも男の世界」なカーンを称える歌以来の衝撃です。ちなみに歌詞には、フランスW杯3位の思い出が綴られていて「日本、オランダ、ルーマニア、ドイツが倒れていった」と、アルゼンチン、ジャマイカをさしおいて我らが日本も登場!

 「試合に負けた時は、ギターがいつも私を支えてくれる」と語るビリッチ、もしもクロアチアが負けた時はぜひ、ベンチ前でギターソロを奏でてほしいもんです。

 と、ほとんどビリッチベンチマーク状態ですが、オーストリア代表に復帰した名古屋の男爵、かつオシムの教え子ヴァスティッチ様との再会も楽しみ!

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