女子バスケットボールのトップリーグであるWリーグは、3月10日にファイナル第1戦が行なわれ、その後の地震で日程は延期された。第2戦以降が行なわれるかどうか、3月15日時点ではまだ決まっていない（その後、第2戦以降の試合の中止、プレーオフファイナルの不成立が決定し、セミファイナルまでの成績をもとにJXが今年度優勝となった）。だがいずれにしても、'10-'11年シーズン最大の注目選手が、JXのルーキー、渡嘉敷来夢（らむ）であることは間違いない。

　名古屋の桜花学園高校を出て1年目の19歳。レギュラーシーズンの新人王に選ばれたばかりか、MVPにも選出された。新人王とMVPの同時受賞は史上初の快挙だ。身長191cmで、走れて、跳べる。そして腕も長く、敏捷性もある。日本の女子バスケットボールで、かつていなかった万能型の大型選手だ。