SCORE CARDBACK NUMBER
39歳が頂点に立つ
女子テニスの“異常事態”。
~伊達公子を踏み台にせよ!~
text by
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byHiromasa Mano
posted2010/01/01 08:00
全豪本戦出場に加えツアー優勝も果たした'09年の伊達は、ランキングを100以上あげた
シーズンも最終盤になって、女子世界ランキングの国内トップが入れ替わった。ITFサーキット(ツアー下部大会)のダンロップ・ワールドチャレンジで優勝したクルム伊達公子が前週の82位から71位に浮上、森田あゆみに代わって日本勢の最上位となったのだ。
「100位以内という目標をクリアできて、しかもツアー大会で優勝できるとは思ってもみなかった。出来すぎです」と1年を振り返った伊達だが、国内トップ浮上に関しては「12年のブランクのあった私がトップになるのは、日本の女子テニスにとって、いい状況ではない。若い選手に育ってほしいという気持ちは当然ある」と渋い表情を見せた。