岡田雄三は、2017年に社会人バスケからキャリアをスタートした。「平日は朝から夜まで働いて、残業後に練習とウエイトをして、土日は遠征をする生活」を3年半続けた。
'21年に当時B3のベルテックス静岡でプロへ転向すると、在籍2季目でキャプテンに就任して、チームをB2昇格に導いた。昨シーズンは富山グラウジーズへ移籍し、B1初挑戦ながら日本人選手で最長のプレータイムを得ている。18勝42敗という結果には課題を感じつつも、「たくさん試合に出て、コートで長くプレーすること」を重視する岡田にとって充実したシーズンだった。
岡田のチーム選びの基準は一貫している。トップカテゴリや名門チームに所属するステータスよりも、自身を客観的に見つめ、長く試合に出られそうな環境を選んできた。そんな岡田が「人生で唯一ギャンブルをした」のが、プロへの転向だった。
「ずっと安全な進路を選んできました。自分が無理だと感じるほうへ進んだことがない。会社員の安定を取って社会人バスケを選んだので、プロ転向は僕らしくないけれど、挑戦するならあのタイミングしかなかった。後悔しそうなら、やってみようと思ったんです」
相手を「過度にリスペクトしていた」理由は?
社会人バスケからB3、B2、B1と順調にステップアップしたが、初めて挑んだB1は甘くなかった。マッチアップする選手のフィジカルはB2とは段違いで、その強度に慣れるまでに時間を要した。日本代表選手を前に、「テレビで見ていた選手という意識が先に立って、過度にリスペクトしていた」と語る。「自分より大きくて、自分と同じスピードで動ける選手とマッチアップする経験が足りていなかった」ことも苦戦の一因だった。
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