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【動画】愛弟子・岩佐亮佑が山中慎介に敗れると「胸を張って」、引退をほのめかすと「もう1回やるんだ」――セレス小林が明かす世界チャンピオンの育て方《飯田覚士対談・後編》
セレス小林さんが千葉・柏に開いた「セレスボクシングスポーツジム」に、ふらりと現れたのがのちに世界チャンピオンとなる中学生の岩佐亮佑さんでした。
空手の経験はあってもボクシングの経験はゼロ。それでも最初のスパーリングで特別な才能を感じたそうです。
「カウンターは打つわ、そんなことまだ教えてないよねっていうレベルのことをやっていました。それにとにかく目がいい。パンチをまったくもらわないことにびっくりしました。1回目のそのスパーを見て、この子は東洋太平洋チャンピオンまでは絶対に届くなって思いました」
小林さんはジムの練習生として育てるのではなく〝かわいい子には旅をさせよ〟とばかりに千葉・習志野高でまずはアマチュアの道に進ませ、岩佐選手はその期待に応えるように高校3冠の実績を引っ提げてプロに転向します。ただ開設したジムではまだ実績がなかったため、「大きなジムに行ってもらっても構わない」と伝えたら、逆に本人に「俺はセレスジムで初めての世界チャンピオンになるんですから」と怒られてしまったとか。

型にはめた指導ではなく、本人の長所を活かす指導法で岩佐選手は勝ち星を積み上げていきます。最終的にはIBF世界スーパーバンタム級王者となりますが、その過程においては悔しい敗戦もありました。山中慎介さんとの無敗対決で注目された日本バンタム級タイトルマッチ(2011年3月)に敗れた際は「胸を張ってリングを降りよう」と優しく声を掛け、一方で世界初挑戦(2015年6月)に敗北を喫して引退をほのめかした彼に対しては「もう1回やるんだ」と厳しく言い渡したそうです。
この話に、飯田さんがすぐさま反応します。
「両方まったく違う声の掛け方。選手がどう思うか、これからどういうふうに気持ちを向けていくか、そのための声掛けになっている」
ボクサーの気持ちに寄り添おうとする小林さんの姿勢がうかがえるエピソードでもあります。2017年9月、小國以載選手にTKO勝ちして世界タイトルを獲得したときは、「良かったしか言っていない」そうです。

動画では以下のトピックについても触れています。
- 「セレス」をリングネームにした理由
- ずっと心にあった劣等感
- 減量も試合のうち
- 指導者として影響を受けた恩師
- 井上尚弥―中谷潤人戦をリングサイドで見て
- ボクサーがリング上でなぜ笑う?
- 飯田さんにとって、セレス小林は理想だった?
岩佐選手が引退を決意するとき、「今が辞めどき」と勧告したのも小林さんでした。「僕はずっとミットを持ってきているから、力が衰えてきたのも分かる」ため、愛弟子の次の人生を考えてのことでした。セレスジムのプロボクサーには、限界と判断したら必ず伝えるそうです。
厳しくも温かい、親心を持ったボクサーファーストの指導法。岩佐選手に続く世界チャンピオンを育てることがセレスさんの次の夢です。(5月18日取材)

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