語り継がれる名勝負をその演者のひとり、審判が振り返る。彼しか知らない新たな景色が見えてくる。
2011年 ボクシング 日本バンタム級タイトルマッチ
山中慎介 対 岩佐亮佑
3月5日/後楽園ホール/10回TKO
後の世界王者同士が激突した日本タイトルマッチ。開始から飛ばした挑戦者・岩佐(左)が序盤を制したが、ジャブで応戦していた王者は4回から攻勢に。山中が強打し、岩佐がカウンターで抗う展開に観客は熱狂。10回、山中がストレートを打ち抜くとタオルと同時に主審が止めた。
◇
銀行員出身の私がプロボクシングのレフェリーとしてデビューしたのは40歳の'05年。周囲と比べても遅いほうです。調査会社で働くようになって時間の融通も利くので、ボクシング専門誌の公募を見て「大好きなボクシングに関わってみるのも面白いかな」と思ったのがきっかけでした。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Sports Graphic Number