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《インタビュー連載》池江璃花子「しっかりパリ五輪で戦い切りたい」目標は100mバタフライ決勝進出…必須アイテムは耳栓とアイマスク

2024/07/26
闘病中から目標にしていたパリ五輪がいよいよやってくる。出場権を掴んだ後は、オーストラリアで課題に取り組んできた。フランスに入り、本番直前のコンディションと気持ちを語る。

 6月下旬、パリ近郊で事前合宿をしている時に、エッフェル塔を見に行ったんですが、塔の真ん中に、去年はなかったオリンピックマークが設置されていて、いよいよだなと実感が湧きました。3度目とはいえ、やっぱりオリンピックって特別だなと改めて感じて、気持ちが入りました。

スタートさえ速く浮き上がれば、もっと速く泳げるのに。

 3月のオリンピック選考会後、この3カ月間、オーストラリアに戻ってトレーニングを積んできました。選考会の前から1カ月近く強化トレーニングをしていなかったので、戻った直後はチームのみんなと一緒の練習は若干ハードだなと思いましたが、すぐに強化に入っていきました。

 モチベーションは高く保てています。もともと私のメインの目標は出場権獲得ではなく、オリンピックで決勝に残ること。そのためにずっとトレーニングしてきました。とはいえ、選考会がすごく不甲斐ない結果で終わってしまったのが心残りでした。選考会で出したいと思っていたタイムをクリアできていたら、オリンピックに対しての気持ちはもう少し変わっていたかもしれない。でもそれは、実際オリンピック本番で泳いでみないとわからない。だから目標は変わらず、100mバタフライでの決勝進出です。

©Tsutomu Kishimoto
©Tsutomu Kishimoto

 コーチとは、やはりラストの15mの強化をやっていこうと決めて、一番きつい追い込みのところの練習をやってきました。でも、去年の10月からの練習がとてもきつくて、年明けくらいからはそのきつさにも慣れてきていたせいか、選考会から帰ってきた後、ハードなトレーニングでも、ちょっと足りないんじゃないかと思うようになってしまって。十分きついことをやっているから、変える必要はないんですが、もう少しやった方がいいんじゃないかなと思ってしまう自分がいました。

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photograph by Asami Enomoto

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