大学駅伝に挑む指揮官に動画でインタビューする連載「駅伝監督」に東洋大学・酒井俊幸監督が登場。今年1月の箱根駅伝では主力のケガという逆境を跳ね除けて20年連続のシード権を獲得した東洋大でしたが、5月の全日本大学駅伝選考会ではわずか11秒の差で伊勢路の切符を逃し、本大会の連続出場が17年で途切れました。夏を迎えるまでに、どのようにチームを立て直したのか。福島・猪苗代での合宿中にお話をうかがいました。
NumberPREMIERでは、近日中に東洋大学の「徹底解剖」シリーズも配信。主将の網本佳悟選手(4年)、岸本遼太郎選手(4年)&薄根大河選手(3年)、松井海斗選手(2年)&内堀勇選手(2年)の動画インタビューを公開予定です。
大学駅伝界に確固たる地位を築き、たびたび鮮烈なインパクトを残してきた東洋大。今年1月の箱根駅伝では、梅崎蓮(現・大塚製薬)や石田洸介(現・SUBARU)といった主力選手を欠きながらも、底力を見せて総合9位に滑り込み、連続シード権を「20年」に伸ばしました。
正月にそんな危機的状況を乗り越えた東洋大ですが、酒井俊幸監督が就任して17年目の今季、いつもとは違う駅伝シーズンを迎えようとしています。

「出るのが当たり前だった試合に出られない」
この秋、伊勢路に鉄紺の姿はありません。今年5月の全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会で次点の8位に終わり、わずか11秒36の差で18年ぶりに本大会の出場権を逃したのです。岸本や宮崎優(2年)の欠場も大きく響きましたが、酒井監督は力負けを認めています。
「本選で通用する力が選考会の時点でなかった。そこをしっかり認識して、作り直していかなきゃいけないという思いでやっています」
全日本に出られないという事態を重く受け止めつつも、決して下を向くことなく、立て直しを図ってきました。選手たちも気持ちを切り替えて、6月のあおもりディスタンスチャレンジ記録会や7月の関東学生網走夏季記録挑戦競技会では、主力選手たちが好走を見せました。
また、下地づくりを例年以上に丁寧に行ってきたことで、チームは良い状態で夏を迎えることができているようで、酒井監督も確かな手応えを口にしていました。
「昨年や一昨年に比べれば、ここまでは順調に来ていると思っています」

今季は、日本学生個人選手権の5000mを制した松井やルーキーイヤーに箱根駅伝を経験した2年生がチームの主軸に成長。個性豊かな4年生も、主将の網本を筆頭に最上級生としての責務を果たそうと、チームを牽引しています。
また、前回箱根駅伝後の取材では「ヴェイパーフライ4がなかったらシード権を逃していたかもしれない」というシューズについての衝撃的なお話をうかがいました。
東洋大は普段からナイキのランニングシューズを愛用している選手が多く、ペガサス 41、ボメロ 18、ストラクチャー 26とデイリートレーニングの柱となる3モデルが出揃った今、シューズの履き分けやジョグの際に大事にしているポイントなどについて尋ねました。

「コツコツ型」ルーキーたちの伸びしろ
動画では、以下のようなトピックについて触れています。
- 全日本大学駅伝選考会の敗退をどう捉える?
- 夏を前に主力選手が好走できた理由
- 松井、内堀、宮崎、迎…経験を積んだ2年生が主軸に
- ルーキーたちは「コツコツ型」
- 全日本のない秋。出雲駅伝のテーマは?
- 練習メニューに応じたシューズの選択
- 箱根駅伝2区、5区の候補たち
- 箱根駅伝の展望。上位で戦うために
酒井監督の知性と長期的な視点が伝わる約40分間の動画インタビューをご覧ください。(8月27日取材)
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