ホンダからヤマハに移籍したV・ロッシが、シーズン序盤を終えて、6戦4勝と素晴らしい成績を残している。彼が得意とする第7戦リオGPでも勝つようなら、ロッシの最高峰クラス4連覇は、一気に現実のものになりそうだ。
それにしても、ロッシの底知れぬ才能には、驚かされるばかりだ。ただ速いだけではなく、勝つための体制作り、レースの戦略などにおいて、これまでホンダの後塵を拝してきたヤマハで、“どうすれば勝てるのか”ということを、まざまざと見せつけてくれた。
体制作りでは、ホンダで3連覇を達成した時のチーフメカニックら4人を引き連れての移籍が話題になった。一歩間違えば、ただの我がままと言われかねないチーム丸ごとの移籍要求も、レースはひとりで戦っているわけではないということの証明となった。そしてロッシが乗ることで、ヤマハYZR-M1の開発も進んだ。彼は正しい方向に開発を導き、常に全力で走ることで、何が足りないのかをアピールしてきたのだ。
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