1998年の初優勝以降、幾度も無様に崩壊する姿を見せてきたレ・ブルー。チームを甦らせたのは、20年前の栄光を主将として牽引したカリスマだった。
ディディエ・デシャンという監督を語るうえで欠かせない要素がふたつある。ひとつはデシャンがプラグマティスト(実践主義者)であること。もうひとつはデシャン自身の持つ強いカリスマ性とリーダーシップである。
前者については、彼の理念と哲学がそれをよく表している。
「試合の前にまず考えるのは、どうすれば相手にとって最も危険になり、彼らを困難な状況に陥れられるかということで、そこから自分のチームのバランスを取っていく」とデシャンは言う。
「GKと4人のDFは決まっている。後は攻撃をどうするかだが、ブラジルW杯やEURO2016と比べても、質・量ともにずっと充実した攻撃陣を揃えることができた。人数の都合で外さざるを得なかった選手もたくさんいる」
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photograph by Etsuo Hara