#701

記事を
ブックマークする

ウェバーが示した、不完全ゆえの魅力。

 シーズン終了を待たずに、クリス・ウェバーが引退した。痛めた膝の回復がおもわしくなく、これ以上は無理だと判断したのだという。

 NCAAトーナメントの最中に引退を発表したのは単なる偶然かもしれないが、それにしても皮肉なタイミングだった。というのも1993年4月5日、NCAAトーナメント決勝戦、当時ミシガン大の選手だったウェバーは、すでに使い切っていたタイムアウトをコールするという痛恨のミスを犯し、敗戦を決定づけてしまったのだ。

 15年の年月がたってもウェバーにこのエピソードがついてまわるのは、それが彼のキャリアを象徴しているからかもしれない。全米が注目する一戦で、優勝を目の前にしてのポカミス。その後NBAに入ってからも、溢れる才能に大きな期待がかけられる一方で、その分、物足りなさがついてまわった。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

0

0

0

前記事 次記事