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NBA中を驚かせた、ロケッツの大胆人事。

 ウィットに富んだコメントをさせたらNBA随一のブレント・バリー(サンアントニオ・スパーズ)は、「まるでビキニみたいだ」と言う。スタッツ(成績データ)のことである。して、その心は? 「眺めるのは楽しいけれど、すべてを見せてはくれない」とバリー。

 確かに、スタッツで選手の価値のすべてを表すことはできない。そのことは、古今東西のコーチたちが口を酸っぱくして言ってきた。個人スタッツを気にしすぎる選手はチームの和を乱すし、スタッツでは目立たなくてもチームには欠かせない選手も存在する。

 しかしそんな言葉とは裏腹に、NBAでもスタッツの存在は年々大きくなってきている。毎試合ごとに出されるボックススコアや、得点、リバウンド、アシストなどの個人成績ランキングは基本中の基本。出場時間を48分に換算したスタッツや、個々の選手が出ている時間帯の得失点差、選手のプレー効率など、様々な数字が計算され、公表されている。リーグが発表するスタッツだけではなく、各チームもスタッツ分析の担当者を雇ったり、あるいはデータ分析会社と契約したりして、それぞれ独自の基準でスタッツを計算し、選手獲得や契約といった決断の際に参考にしている。

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