「2006年で日本代表にとって最も重要だった試合は?」と質問したなら、ほとんどの人はドイツW杯のオーストラリア戦と答えるのではないだろうか。もし勝利していれば、あれほど惨めな大会にはならなかったはずだ。
敗因としては、両国の監督の差をあげる声が多い。ジーコが小野伸二を投入してチームを混乱させたのに対して、ヒディンクの交代はズバリ当たった。ヒディンクは普段の紅白戦のときから、「今から0対1で負けている状況だ!」と叫んで、点差を考えた練習をしていた。そのときケーヒル→ケネディ→アロイージという順番で投入して、布陣を次々に変化させることも徹底。日本戦の展開は、まさに普段の練習どおりだったわけだ。
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photograph by Michi Ishijima