テレビ画面では気がつかないかもしれないが、小野伸二のいるフェイエノールトのサポーターたちは、アヤックスと対戦するとき、ユダヤ人を嘲笑する歌を歌い、ガス室の音を口でまねしている。いっぽう、アヤックスのサポーター席にはダビデの星の旗が翻っている――。
オランダリーグの名門、アヤックスは、「ユダヤのクラブ」とされている。それは、いったいなぜなのか? 本書は、アフリカ・ウガンダで生まれ、アムステルダムで思春期を過ごしたユダヤ人のサッカー・ジャーナリスト、サイモン・クーパーが、1930年代まで遡ってクラブの隠された歴史を明らかにした一冊である。
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