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《山本由伸は体重60kg→77kg、球速130km→151kmに進化!》浦和学院を強豪に変え、今夏も4校を甲子園に導いた「食トレ」企業が伝授する‟猛暑に負けない食事法”とは?
10年前、秋の夜長の都城高校男子寮は静かだった。夕食を終えた生徒たちは自室に戻り、それぞれのプライベートタイムを楽しんでいる。食堂の電気は消され、もう中には誰もいない――はずだった。
ところが一箇所だけ、ぽつりと明かりが灯っている。光の下には、野球部の2年生投手が座っていた。左手にはどんぶり茶碗にたっぷり盛られた白米。食べるスピードは遅い。それでも黙々と口に運んでいる。
そんな姿を、廊下からひそかに見つめる人がいた。株式会社デルメ・コーケンの奥田未来氏だ。このときはまだ、目の前で箸を動かす山本由伸という華奢な少年が、将来ロサンゼルス・ドジャースのエースになるなんて想像もしていなかった。
「我々が都城高校の食事トレーニングをサポートするようになったのは、山本投手が1年生の秋頃です。入学当時は体もガリガリで、体重は60kgほどしかなかった。球速も130kmちょっとでした」

チームとして指導を受けるようになってからも、山本の食に対する意識は高くなかったという。しかし、2年生秋の宮崎大会準々決勝で敗れたことで目の色が変わった。
「体を作らないとダメなんだと、本人の中でスイッチが入ったのだと思います。元々、食は細い子なんですが、どれだけ時間がかかっても食堂に一人残って最後まで食べるようになった。そこからは一気に体が変わって、体重は77kgに。球速は151kmを出すまでになりました。プロ入り後も食事へのこだわりについて発言している記事を読むと、嬉しくなりますね。それだけ考えているからこそ成功しているんだろうなって」
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