「白いトッテナムのユニホームを着てプレーする高井を、初めて見た」
英サッカーサイト『フットボール・ロンドン』でトッテナムを担当するアラスデア・ゴールド記者は、この夏のオーストラリア・ニュージーランド遠征をそう振り返った。高井幸大が出場した試合をすべて現地で見ている。印象を尋ねると、最初に返ってきたのは前向きな言葉だった。
「かなり感心した。若い選手と組むことが多かったが、よくやっていた。ボールを持ったときの技術は非常に高い。将来的にはトッテナムでプレーできるだけのクオリティは感じた」
ゴールド記者が評価した足元の技術は、川崎フロンターレの先輩にあたる三笘薫も長所に挙げていた。
「攻撃的なパスがうまく、対人の守備も強い。スピードもあるし、あの体格の選手にはなかなかないセンスを持っている」
192cmの高さがありながら、ボールを丁寧に扱える。最終ラインからパスをつないで相手のプレスを引きつけ、その背後へボールを運ぶデゼルビのサッカーとも相性はいい。ゴールド記者も「監督の好みに合う」と見ていた。

それでも高井は、移籍市場の閉幕を前にベルギー1部シント・トロイデンへ1年間のレンタル移籍をすることになった。移籍先にはイングランド2部ワトフォードや、デゼルビがかつて率いたセリエAのサッスオーロの名前も挙がったが、最終的に決まった行き先はベルギーだった。
指摘された課題とは?「高さは十分だが…」
昨夏、トッテナム加入時に高井が口にした最初の目標は「試合のピッチに立つこと」。1年が過ぎても、プレミアリーグでその機会はまだ訪れていない。4バックならセンターバックの枠は2つ。今季のトッテナムにはミッキー・ファンデフェン、ヤン・ポール・ファンヘッケ、マルコス・セネシらがいる。W杯組がまだ揃わなかったプレシーズン序盤には出番を得た高井も、主力が戻ってきた最後の3試合は出場機会がなかった。
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