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「今、思い返しても、なんか…」GK鈴木彩艶が明かすブラジル戦の“不思議な感覚”と未来のザイオン「1ミリの世界を制するために」

2026/07/19
数々のビッグセーブを見せた鈴木
とめどない列強の猛攻撃にさらされても、時に高く舞い、時に横っ飛びし、最後の砦としてシュートを跳ね返し続ける姿は「守護神」そのものだった。戦いを終えた好漢はGKとしての使命感を滲ませつつ、明日を語った。(原題:[4年後への決意表明]鈴木彩艶「1ミリの世界を制するために」)

 もう一人の“ザイオン”は、ナッシュビルにいた。スウェーデン戦を2日後に控えた6月23日、日本代表練習場の入場ゲート前で、広島カープのキャップをかぶった少年が、憧れのヒーローを待っていた。

 ハッター志恩くん、12歳。

 大のレゲエ好きであるアメリカ人のお父さんが、旧約聖書に登場する「聖なる丘」を意味する言葉から名付け、広島出身のお母さんが漢字の日本名を考えた。

 日本代表の非公開練習が終わり、選手たちがグラウンドから引き上げてくると、志恩少年は、手書きのメッセージボードを高々と掲げた。

〈ザイオン選手大好き 僕の名前もZionです サインください〉

 心優しき鈴木彩艶は、チームバスに乗り込む前に少年のもとへ駆け寄った。笑顔でサインを書き、2ショット撮影にも応じた。守護神による本物の“神対応”を受けた志恩くんは、目を輝かせて言った。

「ナッシュビルでの公開練習の日に初めて彩艶選手を見て、大好きになりました。チュニジア戦もカッコ良かった。どんな相手にも点を取られないところが好きです」

 2日後、志恩少年の願いは届かず、日本は失点を許してしまった。1-0で迎えた62分、エランガがクロス気味のシュートを放つ。ゴール前にFWイサクが待ち構えていたため、そのヘディングにも備えていた彩艶の対応が一瞬遅れた。ボールはゴールに吸い込まれ、試合の流れは一気にスウェーデンへと傾いた。

 しかし、一度の失敗で挫けないのが子どもたちのヒーローだ。彩艶には、浦和レッズ時代にジョアン・ミレッGKコーチから授かった教えがある。

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photograph by Kenichi Arai

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