ディープインパクト産駒の最後のダービー馬で、4歳の3月にはドバイシーマクラシックにも勝った。日本馬が海外のGIをあたりまえのように勝っている現在では、どこか不思議な感じもするのだが、日本ダービー馬が海外のGIに勝つのはシャフリヤールがはじめてだった。管理する藤原英昭はつねに“世界”に目を向けて馬づくりをしてきた調教師で、シャフリヤールも6度海外のGIに出走させたのは、その能力を高く評価していたからだ。
「シャフリヤールは日本ダービーに勝って、ジャパンカップで3着。それで、その次にドバイシーマクラシックに勝ってるわけだから、能力は日本ダービー馬として高いレベルにあった。普通は3歳、4歳のはじめにこのパフォーマンスはできないと思う」
ドバイシーマクラシックに勝ったあとは、6月にイギリスのプリンスオブウェールズステークスに出走、いい感じで直線に向いたが5頭中4着に終わった。
「イギリスに挑戦したけど、あまりにもコースの形態が違うね。馬場とか、坂をのぼっていく感じとか、アジャストするのにちょっと時間がかかる。成果としてはそんなに上がらなかったけれども、経験として、馬も関わるスタッフもすごく勉強になった」
5歳で経験した予想外の手術とは?
4歳の秋は国内で走って天皇賞5着、ジャパンカップ2着。さらに5歳になると、ふたたびドバイに飛んでシーマクラシック5着。帰国後は休養を挟んで、札幌記念11着。これは唯一の大敗となった。
「パフォーマンスが落ちたのはなにが原因なのか。ドバイの5着だけだったらわからなかったけど、札幌記念の11着はあきらかにおかしい。原因は心臓なのか、骨系なのか、いろいろ調べたら、喉だった。喉頭蓋エントラップメント(喉頭蓋をその基部にある披裂喉頭蓋ヒダが覆う病気)といって、呼吸が困難になって、空気を体に入れられない。それが原因だった。これは手術で治る疾患だから、そのあと喉を手術して」
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