#1144
巻頭特集

記事を
ブックマークする

《ディープ産駒最後のダービー馬》シャフリヤールが繋ぐ“血”の熱量と精神力…藤原英昭調教師が「すごくショックだった」と語るのは?

2026/05/22
海外転戦を乗り越え、獲得賞金は父をも超えた。血統に見合った成果とともに種牡馬入りするも、一時は受胎率の低さに失格の烙印を押されてしまう。だが、スタッフの情熱に自身の心の強さも相まって、見事復活を果たした。調教師がその歩みを振り返る。(原題:[産駒最後のダービー馬]シャフリヤール「血を繋ぐ熱量と精神力」)

 ディープインパクト産駒の最後のダービー馬で、4歳の3月にはドバイシーマクラシックにも勝った。日本馬が海外のGIをあたりまえのように勝っている現在では、どこか不思議な感じもするのだが、日本ダービー馬が海外のGIに勝つのはシャフリヤールがはじめてだった。管理する藤原英昭はつねに“世界”に目を向けて馬づくりをしてきた調教師で、シャフリヤールも6度海外のGIに出走させたのは、その能力を高く評価していたからだ。

「シャフリヤールは日本ダービーに勝って、ジャパンカップで3着。それで、その次にドバイシーマクラシックに勝ってるわけだから、能力は日本ダービー馬として高いレベルにあった。普通は3歳、4歳のはじめにこのパフォーマンスはできないと思う」

 ドバイシーマクラシックに勝ったあとは、6月にイギリスのプリンスオブウェールズステークスに出走、いい感じで直線に向いたが5頭中4着に終わった。

「イギリスに挑戦したけど、あまりにもコースの形態が違うね。馬場とか、坂をのぼっていく感じとか、アジャストするのにちょっと時間がかかる。成果としてはそんなに上がらなかったけれども、経験として、馬も関わるスタッフもすごく勉強になった」

5歳で経験した予想外の手術とは?

 4歳の秋は国内で走って天皇賞5着、ジャパンカップ2着。さらに5歳になると、ふたたびドバイに飛んでシーマクラシック5着。帰国後は休養を挟んで、札幌記念11着。これは唯一の大敗となった。

「パフォーマンスが落ちたのはなにが原因なのか。ドバイの5着だけだったらわからなかったけど、札幌記念の11着はあきらかにおかしい。原因は心臓なのか、骨系なのか、いろいろ調べたら、喉だった。喉頭蓋(こうとうがい)エントラップメント(喉頭蓋をその基部にある披裂喉頭蓋ヒダが覆う病気)といって、呼吸が困難になって、空気を体に入れられない。それが原因だった。これは手術で治る疾患だから、そのあと喉を手術して」

会員になると続きをお読みいただけます。
続きの内容は…
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
※2カ月目以降は通常価格1,300円での自動更新となります
キャンペーン終了まで時間
特製トートバッグ付き!

「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Photostud

0

0

0

この連載の記事を読む

もっと見る
関連
記事