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木俣椋真は「とても納得」、長谷川帝勝は「ホッとした」銀メダル…金3、銀2、銅1を荒稼ぎした日本のビッグエア&スロープスタイルチームの“意外な共通点”とは?

2026/03/02
長谷川帝勝/木俣椋真
失敗しても挽回できる。全力で挑み続ければいい。その姿勢を貫いた2人の男が銀メダルを勝ち取った。そして、栄光を掴んだ男女のボーダーたちのプロフィールを眺めると、4人に相通ずる点があった。(原題:[メダリストの意外な共通点]木俣椋真/長谷川帝勝「東海出身ボーダーがアツい?」)

 金3、銀2、銅1。

 合計6個のメダルを荒稼ぎした日本のビッグエア&スロープスタイルチームは、ミラノ・コルティナ五輪で世界を驚かせる躍進を遂げ、特大の存在感を放った。

「自分としては最高順位まで行けたなという感じ」

 2月7日の男子ビッグエア決勝。優勝した木村葵来(きら)とのワンツーで銀メダルに輝いたのは木俣椋真だ。この種目で日本チーム男子最年長の23歳は、1本目にバックサイド1980(5回転半)を決めると、2本目に逆スタンスの1980も成功。安定感のあるパフォーマンスで85点超えの高得点をそろえ、この時点で首位に立った。

 3本目は先に滑った木村に抜かれて2位に後退していたため、「練習でもやったことがない。立ったらいいし、コケたらコケたでいい」と、超大技の6回転に挑戦。着地に失敗したため2位のままでのフィニッシュとなったが、取材エリアでは澄み切った表情でこう語った。

「1本目も2本目も、自分の技のマックスのクオリティを出せたので、2位なんですけど悔いはありません。もともと全員がマックスを出したら勝てないと思っていたので、自分としては最高順位まで行けたなという感じです」

 感慨深げだったのは「8年も待ってる人がいるんですよ。その人たちにメダルを見せられるのが、僕はすごく嬉しいんです」と言った時だ。

木俣椋真 Ryoma Kimata 2002年7月24日生、愛知県出身。父・慎也氏の影響で、小学生時代に競技を始める。ビッグエアで'19年世界ジュニア選手権、'20年ユース五輪、'25年世界選手権優勝。今大会では銀メダルを獲得。ヤマゼン所属。167cm、60kg Nanae Suzuki / JMPA
木俣椋真 Ryoma Kimata 2002年7月24日生、愛知県出身。父・慎也氏の影響で、小学生時代に競技を始める。ビッグエアで'19年世界ジュニア選手権、'20年ユース五輪、'25年世界選手権優勝。今大会では銀メダルを獲得。ヤマゼン所属。167cm、60kg Nanae Suzuki / JMPA

 愛知県出身。3歳でスノーボードを始め、子どもの頃から近場の岐阜県はもちろん、父の運転で長野、福島、青森など遠方へも頻繁に通った。「親の頑張りのおかげでいろいろなところへ行けて、上手くなっていった」と感謝する。

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photograph by Nanae Suzuki / JMPA

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