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「海外で実践してその場で学ぶ」高校生のうちに渡航回数が60回を超えたShigekixの“ダンス&英語”コミュニケーション術「単純に友達が増える。それはデカい(笑)」

2025/12/06
ダンスでも英語でもコミュニケーションを取れるBボーイ。幼少期からの人並外れた実地トレーニングがその根幹にあった。(原題:KEY POINT 実践[ダンサーは遠征で磨かれる]Shigekix「僕がJimと呼ばれていた頃」)

 初めて見る海外の景色は、道頓堀のグリコサインよりはるかに眩しかった。空港に並ぶスロットマシーン、カジノホテルのネオン。エンターテインメントの都、ラスベガスのけたたましい光の洪水に、大阪からやってきた9歳の少年は圧倒された。

「いやもう、きらびやかで華やかで衝撃的でしたね。初めてだったんで、海外って全部こうなんだと思いました」

 もちろんその誤解はすぐに解けた。のちにオリンピックで日本の旗手を務めることになるBボーイは、その後も世界中を飛び回って、その目でさまざまな国の姿を見るようになったからだ。

「英会話を習っていたおかげで、最初のラスベガスの時から単語を繋ぎ合わせて話すことぐらいはできていました。子どもだったので間違えることに対する怖さ、恥ずかしさもなく、自分としては話せているつもりで頑張って伝えていました」

「地球のどこにいても、ブレイキンで一体になれるんだ」

 ブレイキンのイベントは世界のあちこちで行われており、Shigekixも多い時は年間10回以上は海外に出向く。小学生のうちは大人に連れられて、中学生になると早くも単身で海を渡るようになった。

「一人で行った初めての海外はフランスでした。それまでに何度も行ってて慣れたものでしたけど、母親には『東京の電車よりフランスに飛行機で行く方が簡単やから。寝て起きて降りるだけやから』と言われて、確かに!って(笑)」

小学生の頃から海外の有名Bボーイに囲まれて英語に触れてきた Shigekix
小学生の頃から海外の有名Bボーイに囲まれて英語に触れてきた Shigekix

 高校生のうちに渡航回数は60回を超え、珍しいところではフランス領のレユニオン島にも足を運んだ。アフリカ大陸の東側、インド洋に浮かぶ熱帯の島。中国、パリを経由して辿り着くと見事にロストバゲージとなり、現地のダンサーがたくさんTシャツをわけてくれた。滞在中に荷物は届かなかったが、南国だったおかげで海パン一枚あればなんとかなったのは幸いだった。

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photograph by MURAKEN

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