2月16日 日本ハムのキャップ、パドレスの短パンで始動。
前日にチャーター機でキャンプ地・宮崎に乗り込んだダルビッシュ有投手は、一夜明けた2月16日には早速、岡本和真内野手、戸郷翔征投手、大勢投手、大城卓三捕手の巨人勢と合同練習を行なった。古巣・日本ハムの帽子をかぶり、パドレスの短パン姿でグラウンドに入ると、キャッチボールではカーブやスライダーも試投。そこで年齢が一回り以上違う22歳の戸郷に、いきなり“ダルビッシュ塾”の開講だ。
「例えばツーシームであったりとか、フォークであったりとか、どういう風に投げているとか、どういう風な回転をかければ、どういう風に曲がりやすいっていうのは話していました」
身振り手振りを交えたレジェンドの直接指導に戸郷は「新しい感覚がたくさんありました。1日でも早く吸収したい」と目を輝かせた。
2月17日 年功序列なんて必要なし。佐々木&宮城と「意見交換」。
「今のところ結構、警戒されていると思うので、あまりまだ話していない選手もいるんですけど……」
キャンプ初日。こう語ったダルビッシュはアップから積極的に選手たちに話しかけてコミュニケーションをとる姿が目立つ。
球場到着から練習開始までの時間が短かったため、他の投手陣がサブグラウンドでキャッチボールを始めると、本球場に戻ってウエイトトレーニングなど別メニューで調整。その後サブグラウンドで「一番、声をかけやすそうな人が鶴岡さんだった」とかつて日本ハムでコンビを組んでいた鶴岡慎也元捕手を指名して、キャッチボールから遠投など約1時間半汗を流した。
その後は佐々木朗希投手と宮城大弥投手の同級生コンビを引き連れて木の花ドームへ。佐々木にはスライダー、宮城にはフォークの握りを丁寧に伝授。一塁ベンチ前で車座になっての野球談義では、佐々木の腕を触りながら「どの辺が張るの?」などと質問をしたり、2人の言葉に身振り手振りを交えながら自分の考え方や、やり方を披露した。本球場に戻るバスの中ではスマホの動画を見せながら解説も行っていた。
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