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東邦優勝を大阪桐蔭吹奏楽部が後押し、智辯和歌山『ジョックロック』に脚光…甲子園「アルプス応援」はどう変わってきたのか《酷暑対策、ジェンダーフリー化、TikTok旋風に迫る》
コンクール一辺倒から吹奏楽の可能性が拡大。
アルプススタンド内野席側の「ブラスバンド席」から選手たちの応援曲を奏で、熱いエールを送る吹奏楽部。野球応援の取材を始めて12年になるが、いろいろなことが変わったと感じている。
筆者は中高時代熱心に吹奏楽部の活動に打ち込んだ、熱血ブラバン少女だった。吹奏楽コンクールの全国大会をひたすら目指し、“吹奏楽の甲子園”と呼ばれ、吹奏楽愛好家たちの憧れであったかつての会場、普門館で金賞をとることが目標という青春時代を過ごした。
12年前、初めて甲子園に足を踏み入れた瞬間、真っ先に感じたのは、「うわあ……、普門館みたい!」という驚きと興奮。巨大な空間に、全国大会特有のピリッとした空気感、観客席の熱狂……。「どの部活も、全国大会の雰囲気は似ているんだな」と感じたことを思い出す。
高校時代に応援経験のない筆者は、野球応援はどこも同じような曲ばかりと思い込んでいたが、初めてのアルプススタンドで聞いた演奏は、似ているようで皆違った。高校時代、ともに普門館で切磋琢磨した天理や愛工大名電、習志野、常総学院、高岡商業……。彼らの演奏はさすがで、「普門館に出る学校は、応援もやっぱりすごいんだ!」と感動した。最初は吹奏楽強豪校の演奏が聴きたくて球場に通うようになったが、横浜や智辯学園など、少人数の吹奏楽部でも迫力があり、心に響く応援を目の当たりにし、ブラバン応援のおもしろさ、奥深さに沼のようにどんどんハマっていったのだ。
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