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【フィギュアスケート】「今回はとにかく試合が面白い」最高レベルの4回転競争…宇野昌磨がネイサン・チェンとの激闘後に見せた“熱い闘志”とは?《GPファイナルの深層/2017年》
守りに入ることはなく、徹底的に攻める戦いだった。宇野昌磨とネイサン・チェン。GPファイナル2017の舞台で、2人の10代の若者はライバルと駆け引きすることなく、ひたすら自分の限界に挑んだ。2人とも成功も失敗もし、結果として宇野はチェンに0.5点及ばず銀メダルとなった。
「自分の演技をしたい、それだけでした。皆さんは『残念だったね』と思うかもしれないけど僕は満足で、この試合は楽しかった。こんなに悪い演技をしたのに、ここまで清清しく終えられるとは思わなかったです」
宇野は笑顔でそう語る。勝敗を顧みない、若い情熱のぶつけ合いが美しかった。
本来、オリンピックシーズンのGPファイナルは「五輪前哨戦」ともいわれ、オリンピックにむけた戦略を試し、順位や得点も重要になる。しかし今季は様子が違った。ひとつには、羽生結弦やハビエル・フェルナンデスらのトップ選手が欠場していたこと。そして何より上位の2人がメダルの色にこだわるよりも、1つでも多くの4回転ジャンプを跳びたくて仕方の無い若者だったことだ。
今季の「4回転競争」は一体どこまでヒートアップしているのか。まず世界トップ争いをするグループでは、ショートのジャンプは横並びで「4回転2種類とトリプルアクセル」。差を付けるには、5種類の4回転のうち少しでも得点の高いルッツ(基礎点13.6点)やフリップ(同12.3点)を入れ、得点が1.1倍になる演技後半に跳ぶことになる。
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