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「新タイプのプログラムを演じてみたい」ネイサン・チェン、平昌五輪“まさかの5位”→世界選手権優勝で得た成長<個別取材/2018年>
今年3月のミラノ世界選手権で、ついに表彰台の頂点に到達した18歳のネイサン・チェン。大会最終日に個別取材に応じた彼は、今シーズンを振り返ってこう語り始めた。
「アップダウンのあった、長いシーズンでした。学んだことがたくさんあった。いい演技も悪い演技もあったけれど、全体として見たら少しずつ成長していったと思う。オリンピックは苦しかったけれど、自分にとって大事な経験だったと思っています」
今シーズンは、多くの記録を作った。昨年9月にはUSインターナショナルクラシックで4回転ループを降り、アクセル以外の5種類の4回転ジャンプを試合で成功させた史上初の選手にもなった。
大型スポンサーに特集記事。加熱するアメリカ国内の反応。
平昌オリンピックを前に、アメリカ国内ではチェンに対して、大きな期待とプレッシャーがかけられた。コカ・コーラ、ナイキなど大型スポンサーがつき、スーパーボウルのテレビCMにも登場。2010年バンクーバーオリンピックのエヴァン・ライサチェック以来のアメリカ男子金メダリストになるかと、雑誌や新聞などで特集記事が組まれてきた。
これもあながちメディアの暴走とは言えない。10月のロシア杯で羽生結弦を抑えて優勝。そして12月に名古屋で行われたGPファイナルでは、宇野昌磨をわずかに上回ってタイトルを手にした。周囲の期待が高まるのも当然の結果を出してきたのだ。
「順位的には、今シーズンは安定して良い結果を出して来れたと思う。もっともすべての試合が、今回(の世界選手権)ほどうまくいったわけではありません。ロシア杯ではあまり良い演技ではなかったので、優勝したけれど気持ち的にはすっきりしていなかった」
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