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「3人が飴と鞭でモチベーションを…」山田満知子、樋口美穂子が語る“愛されショウマ”の育て方「大人になったなと感じました」《連続インタビュー/2017年》
60年余の歴史を刻んできた名古屋スポーツセンター、通称“大須のリンク”。中央の壁には、歴代のトップスケーターの巨大バナーが掲げられ、子ども達を見守っている。伊藤みどり、浅田真央、村上佳菜子。そして11月22日、新たに宇野昌磨の巨大バナーが加わった。4人を育て上げた山田満知子は、目を細める。
「『立派なスケーターよりも、皆から愛される人間に』と教えて来ました。昌磨は本当に、素直な気持ちで人と接することが出来る子に育ったなと思います。子供の頃は豆粒みたいに小さくて、声も甲高くて女の子みたいで、可愛かったですね。今じゃ、私と樋口美穂子とお母さん、3人の女を上手に相手してるんですから、大人になったもんですよね」

皆から愛される男、宇野。モテる秘訣は、3人の女性にあるようだ。
樋口「このリンクはまるで家みたいな温かい雰囲気」
現在、高齢の山田に代わって、メインで指導しているのは樋口。伊藤と同級生で、子供の頃から通算40年、大須のリンクにいる。樋口が語る。
「このリンクはまるで家みたいな温かい雰囲気で、とにかく皆が長い時間いる。子供の頃は、本当に朝から晩まで、年越しの瞬間だってこの氷に乗ってました。練習に来ているという感覚ではなくて、家みたいな場所でしたね。それは今の子ども達にとっても同じで、自然と練習時間の長さに繋がっていると思います」
リンクを見ると、レッスン時間以外の子ども達は、お互いにジャンプやスピンで競争をしながら楽しそうに滑っている。休憩室には水筒やマイバッグが所狭しと置かれ、まるで大家族の子供部屋といった様子だ。
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※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
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