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「弱いところもそのまま出す。自分を受け入れたいんです」宇野昌磨が明かした平昌オリンピック後の“大きな変化”<アーカイブ記事/2018年>

ファンに向かって何度も大きく手を振りながら、嬉しそうに一番上の客席まで視線を送る。
「NHK杯は日本開催なので、たくさんのお客さんの声援が力になりました。期待に応えられたかというと、後半失速してしまって応えられていない気もしますが、気持ちが伝わっていれば嬉しいです」
これが宇野昌磨のセリフだろうか。NHK杯で優勝し、グランプリファイナルに一番乗りで進出した宇野。昨季までとは何かが違う。オリンピックの銀メダルは彼の何を変えたのか。
宇野は山田満知子と共に後輩たちを眺めていた
今年のある夏の日。名古屋スポーツセンターでは、そこで育った浅田真央や宇野を目指し、子どもたちが目を輝かせながら滑っている。そのリンクサイドで、宇野はヘッドコーチの山田満知子と共に後輩たちを眺めながら談笑している。
「満知子先生のレッスンは、今はもう月に1回くらい。技術指導とかではなくて『お話の時間』という感じです。スケートの昔話とか、小さい子達の噂話や相談とか。僕、先生のおしゃべりの聞き役なんです」
いままではチーム全体で宇野をサポートしているという雰囲気があったが、今季は様子が違うようだ。
「このシーズンオフに、性格も考え方も変わりました。昨季までは、本当に自分のために滑っていた。でも平昌オリンピックの後、色々なアイスショーに出て、お客さんたちの喜ぶ姿を見ているうちに、自分勝手に滑っていたら申し訳ないなと思ったんです。今は期待してくださる方のためにも、責任感をもって自分らしい演技をしたい、と思うようになりました。『演技を楽しめればいい』という昨季のモチベーションの上げかたを、すごく反省してます」
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