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「日本人ボクサーとフェザー級の壁」10人の世界王者はすべて軽量級…壁を破るために何が必要か?《データからひもとく》

2024/05/31
2016年IBF世界スーパーライト級タイトルマッチに挑む小原佳太
現在、スーパーバンタム級より上に日本人世界王者はいない。戦績を見れば、フェザー級以上には確かに壁がある。中重量級で活躍するため、乗り越えるべきものとは――。(原題:[データからひもとく]日本人に立ちはだかる中量級の壁)

 現在、国内には10人もの世界王者が存在し、日本ボクシングのレベルの高さを世界に示している。特徴的なのは、10人すべてが軽量級の選手であることだろう。

 別表を見ていただきたい。日本人選手が出場した2000年以降の世界タイトルマッチの試合数、勝率を階級別にまとめたものだ。フェザー級以上になると試合数も勝率もガクッと下がるのがよく分かる。スーパーフェザー級だけ数値が高いのは、内山高志(9勝)と三浦隆司(5勝)の奮闘が大きく影響している。

中量級マーケットは欧米中心、人気も問われる。

 日本人選手がフェザー級以上で苦しむ理由は何か。体格だけの問題なのか。三迫ジムの三迫貴志会長は次のように説明する。

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photograph by AFLO

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