優しい表情と控えめな口調からは想像できないが、トラックでは誰よりも力強く走る。この夏、日本陸上界を沸かせたスーパー高校生だ。
6月の日本選手権では陸上男子800mで、日本記録保持者の川元奨ら年上の選手を抑えて優勝。しかし、パリ五輪の参加標準記録1分44秒70に届かず、地面を叩いて悔しがる姿が話題になった。それから1カ月後、7月のインターハイで日本新記録(1分44秒80)を樹立。17歳にして、この種目の第一人者となった。
「小学生の頃はトライアスロンをやっていたんです。通っていた水泳教室のコーチがトライアスロンをやっていたので、僕も周りの友達と一緒に。そのうち泳ぐことよりも、走ることの方が好きになりました。今でも水泳で培った肺活量と、バイクで鍛えた足の回転力は競技に活きていると思います」
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photograph by Wataru Sato