記事を
ブックマークする
【独占インタビュー】「リズちゃんにベストを…」金メダル・吉沢恋が誓った“楽しんで”と1歳年上ライバルへの思い《すでに始まっている“新章”とは?》
スケートボード女子ストリートで2代目の五輪女王となった吉沢恋は、あの熱戦から10日少々経ち、彼女の地元である神奈川県相模原市のスケートパークを訪れた。幼少期から滑ってきた小山公園は原点の地だ。14歳という若さにもかかわらず、大人顔負けの落ち着きで言葉を紡いだ。
「予選で少し技のレベルを落としてっていうのは戦略的に必要だと思うけど、やっぱり最後はしっかり攻めて、全力を出して終わりたいと思ってました。最高の形でパリの風を浴びました(笑)」
2日目の練習で左足首を怪我し「ダメでも諦めがつく」
7月28日の女子ストリート決勝。ランは2本ともフルメイク、レールでの大技を組み込む完璧な演技で会場を沸かせた。続くベストトリックでは1本目でミスするも2本目でキックフリップ・フロントボードスライドをメイク。その時点でメダル圏内の3位。ボードをコントロールしながら次々とトリックを繰り出す姿からは想像できないが、実は本番までの数日の間に想定外のアクシデントに見舞われていた。
「2日目の練習で左足首を怪我してしまいました。でも雨が降ってコースで練習ができない日があったから、その間に選手村でずっとケアを受けていました」
スケートボードにおいて足首は命とも言える重要な部分であり、特に彼女の場合は左足が前に来るレギュラースタンス。ボードを縦回転させるキックフリップの際には怪我をした左足首の動きが不可欠となる。
「だからキックフリップするときが痛くて。キックフリップ・フロントボードスライドをしたかったけどもう無理かなと思いました。でも意外と雨が続いて治すことができて。みんなも十分に練習できてなくて完璧な状態でのスタートじゃなかった分、そこまで緊張しませんでした。ダメでも諦めがつく、楽しんでやろうって思いました」
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています