UEFAがメディア用に提供するPlayer Languagesというリストがある。取材時の選手の対応言語が一覧になっており、昔から好きでよく眺めている。
多国籍軍団パリSGの2024年版のリストの一部を見てみよう。
マルキーニョス:ポルトガル語、スペイン語、フランス語、イタリア語。ビチーニャ:ポルトガル語、英語、フランス語。エムバペ:フランス語、英語、スペイン語。イ・ガンイン:韓国語、スペイン語。ルイス・エンリケ:スペイン語、カタルーニャ語、英語。
圧倒的な語学力を誇るのは主将のマルキーニョスで、母国語以外に3言語を操る。ローマでの1年間で伊語をものにし、スペインでのプレー経験なしでも西語を話す。西語の場合、多くの南米選手が各国に散らばっており、ロッカールームが学習塾となるケースが多い。久保建英とピッチで言葉をかわしていたエムバペの西語も極めて自然だ。多言語話者の象徴であるマルキーニョスだが、国際標準語の英語が入っていない点もラテン圏の選手にありがちで興味深い。
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