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「どんなに弱くても、たぶん心は折れない」潰えた五輪の夢、三原舞依はそれでも前を向いて<レポート/2018年>

2017.11.18 GP Internationaux de France
(初出:Number PLUS FIGURE SKATING TRACE OF STARS 2017-2018三原舞依 「夢のままでは終わらせない」)

 今シーズン最大の目標としてきたオリンピック出場の夢は、昨年末の全日本選手権で潰えた。大きな失意のなかで、それでも大会からまだ間もないある日、三原舞依は言った。

「どんなに弱くても、たぶん心は折れないです」

 自分にはフィギュアスケートしかない。スケートをとったら自分には何も残らない。だからあきらめるわけにはいかない―。そんな決意とともに1月、四大陸選手権に挑んだ。

 再出発の舞台で見せたのは、すべてを振り払うかのような見事な演技だった。ショートプログラム「リベルタンゴ」ではノーミスの演技を見せ、今季のベストスコアをマーク。シーズンを通して失敗が相次ぎ、苦しみ続けてきた難プログラムを克服した瞬間だった。

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photograph by Tsutomu Takasu

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