ドイツの絶対王者、バイエルン・ミュンヘン。18歳でその門を叩いた青年は、1年目で果たしたトップチームデビューにも全く満足はしていない。北中米W杯を見据え、進化のスピードは加速する。
'22年9月にバイエルンと契約し、翌1月からセカンドチームに所属することが決まったとき、福井太智はトップチーム昇格を明確に思い描いていたわけではなかった。
サガン鳥栖でトップデビューして1年半が経っていたとはいえ、高校3年生の若者には、ドイツ王者の一員としてプレーする自身の姿がイメージできなかったのだ。
「バイエルンでプレーすることがどれだけ難しいか分かっていたので。セカンドチームでプレーして、他のリーグでもいいからどこかのトップチームにスカウトされるのが一番だなって思っていました」
だが、それから約1年が経ち、目標は大きく変わった。きっかけは「僕自身もびっくりした」というトップデビューだった。'23年9月26日のプロイセン・ミュンスターとのカップ戦で福井は途中出場を果たす。
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photograph by AFLO