フランスのトゥールーズでラグビーの放送解説をした。ワールドカップのジャパンとサモアの激突だ。
屋外の実況席のすぐ前には一般の観客がいる。フランス人と思われる長身の男は胸に桜の赤白ジャージィを着ている。その左のほうの女性は追い詰められたサモアの反攻に声援を発する。
ラグビーの文化だ。ゴール裏を含めて「応援席」は存在しない。開催国のレ・ブルーことフランス代表が登場してもここのところは変わらない。もちろん青一色には染まる。それでも区分けされたエリアはない。
ただ、ラグビーを愛する人。
ラグビー界には「ひいきを持たず」族がよく生息する。酒場のわが友で仏教総合誌の編集部に在籍していた男もそうだ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by AFLO