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「応援席が存在しない」ラグビーの観戦文化から考える、浦和サポ「暴徒化」問題<ファンの熱狂をクラブがどこまで管理すべき?>

2023/10/19
浦和サポーターの懲罰事案は2000年以降、11件にものぼり、クラブの監督・指導責任が問われることとなった

 フランスのトゥールーズでラグビーの放送解説をした。ワールドカップのジャパンとサモアの激突だ。

 屋外の実況席のすぐ前には一般の観客がいる。フランス人と思われる長身の男は胸に桜の赤白ジャージィを着ている。その左のほうの女性は追い詰められたサモアの反攻に声援を発する。

 ラグビーの文化だ。ゴール裏を含めて「応援席」は存在しない。開催国のレ・ブルーことフランス代表が登場してもここのところは変わらない。もちろん青一色には染まる。それでも区分けされたエリアはない。

ただ、ラグビーを愛する人。

 ラグビー界には「ひいきを持たず」族がよく生息する。酒場のわが友で仏教総合誌の編集部に在籍していた男もそうだ。

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photograph by AFLO

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