#1079
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<バスケW杯/グループA展望&選手名鑑>実績十分のイタリアが一歩リード。開催国フィリピンも上位を狙う。

 このグループでまず注目しなければならないのは、ドミニカを除く3カ国が2019年の前回大会も同じ1次ラウンドで戦ったという点だ。その時の結果はイタリアが2勝1敗、アンゴラが1勝2敗、フィリピンが0勝3敗で、いずれもセルビアに敗れている。今回ドミニカが入ったことでどう変わるのか、そしてこの4年間でどの国が力をつけてきたのかという点は非常に興味深いところだ。

 過去の実績も含めて考えると、優位なのはやはり、アズーリの愛称を持つイタリアだろう。昨年11月のウィンドウでは、直前にFIBAユーロバスケット2022を制したばかりのスペインと延長にもつれ込む大熱戦を演じるなど、手応えは十分だ。

 得点力のあるイタリアにディフェンスで対抗したいのがアンゴラ。予選の12試合全てに出場したゴンサルベスら4人の連係は攻守ともに抜群。唯一のNBA組であるフェルナンドがかみ合うと怖い存在となる。初戦のイタリア戦がいきなり運命の分かれ道になるだろう。

 もちろん、前回大会は全敗に終わったフィリピンも争いに割って入りたい。ラモスを筆頭に若手の台頭が著しい中、31歳のクラークソン、35歳のブラウンリーも健在。何より、自国開催とあって国全体が熱狂に包まれることは間違いなく、ギラスピリピナス(フィリピン代表の愛称)は国民の期待に応えるべく奮起するはずだ。

 ただ、前回対戦していないドミニカは、このグループのどの国にとっても相当な脅威。主力メンバーが培った強固な基盤に、今大会はNBA選手も合流する。アメリカ大陸予選ではアルゼンチンなどの強豪国を押しのけてきただけに、地力は確かだ。

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