グループBはやはり、FIBAランキング6位のセルビアが頭一つ抜けている印象だ。6月に発表されたW杯出場国のパワーランキングでも、他の3カ国がいずれも20位台前半と拮抗しているのに対し、セルビアは8位。直近3大会も順に4位、準優勝、5位と安定しており、今大会も間違いなく優勝候補の一角を占める。
他の3カ国にとって救いがあるとすれば、NBAで2年連続MVPに輝き、この夏には優勝にまでたどり着いたニコラ・ヨキッチが休養を決断した点だが、前回大会でベスト5に選出されたボグダノビッチが立ちはだかり、他国はやはり難しい戦いを強いられることになるだろう。
セルビアに次ぐ2番手と目されるのはプエルトリコだ。こちらもNBA選手のホセ・アルバラードが故障のため無念の欠場となったものの、全体的にバランスの取れた布陣。前回大会2次ラウンドで同グループとなり、43点差の大敗を喫したセルビアにリベンジを果たしたいところだ。
しかし、そのプエルトリコにとっては中国もかなりの難敵となるだろう。サイズの面では中国にやや分がある上、大会直前になってNBA選手のカイル・アンダーソンが中国籍を取得し、代表入り。前回大会はあと一歩のところで2次ラウンド進出を逃しただけに、今大会にかける思いは強く、アジア予選でもオーストラリア以外には1つも負けることなく本戦への切符をつかんだ。1次ラウンド最終戦に組まれているプエルトリコと中国の激突は要注目だ。
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