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「今欲しいものは夢です」「復帰後の自分が本当に好き」高橋大輔が“2度目の引退”<希望に満ちた目で見据える先は?>

全日本選手権を初めて制するなど、カップル結成3季目となった'22-'23シーズンには集大成ともいえる結果を残した

 すがすがしい2度目の引退だった。高橋大輔(37)は5月2日、アイスダンスのパートナー村元哉中(30)と共に競技から退くことを発表した。

「スケートを軸にしたエンターテインメントに関わりたいという気持ちは変わりません。“かなだい”カップルとしてもパフォーマンスしていきたいし、個人の高橋大輔としてもやっていきたいです」

 希望に満ちた目は、9年前とは別人のようだった。1度目の決意は2014年9月。右足に負傷を抱えてソチ五輪に臨み、世界選手権を棄権した。28歳での引退会見では、葛藤を口にした。

「自分がフィギュアスケートにどこまで情熱を持っているのか、本当にスケートと向き合いたいのか、根本的な部分を探していきたい。今欲しいものは夢です」

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photograph by Asami Enomoto

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