「ベーブ・ルースの再来」といわれた二刀流は、投打に活躍して野球の母国に話題と熱狂を生んだ。新人王のタイトルを引っ提げて日本に凱旋した直後、自らのバットとボールが起こしたムーブメントを語った。(初出:Number968・969号[1年目のUSAを語る]大谷翔平「ブーイングが新鮮でした」)
―日本に帰ってきて、周りの反応に驚かされるようなことはありましたか。
「帰国してすぐ、ガソリンスタンドで(通訳の水原)一平さんが『大谷選手の通訳ですよね』って言われたらしくて(笑)、それはすごいなと思いました」
―久々の日本を実感したのはどこで?
「何だろう……やっぱりお寿司じゃないですか。帰国してすぐ、ダイ(陽岱鋼)さんに誘われて都内のお寿司屋さんへ行ってきました。カウンターに座って、握ってもらえるお寿司屋さんは久しぶりだったのでああ、日本だな、と思いました」
―寿司ネタは何が好きなんですか。
「何でも好きですよ。貝類も好きですし、マグロとか、炙りも好きですね。あとは汁物とか、おつまみがちょっとずつ出てくる感じが日本っぽいなぁ、ゆっくり食べられていいなぁと思いました。おつまみと言っても、僕、お酒は飲まないんですけどね」
―シーズン中は球場で用意された食事で済ますことが多かったようですが、それでバランスよく栄養を取れたんですか。
「大丈夫です。置いてあるものの中から選択するのは自分ですから、美味しいからって好きなものだけを食べるとか、そういうことをしなければ問題ありません」
―毎日、外食なんて普通じゃない、と。
「普通じゃなくないですか? 毎日、外食しますか? せっかく球場に食事が用意されているのに、外食ばっかりなんて、普通じゃないでしょう」
―でも、ほとんどの日本人メジャーリーガーは、少なくとも遠征先では当たり前のように、外食に出ますよ。
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photograph by Kishin Shinoyama