牛若丸が五条大橋でスケートボードをしていたら、きっとこんなふうに滑っただろう。結い上げた髪をなびかせ、板を回してゆらりと飛び上がる。欄干を滑り降りたら、弁慶だって大薙刀を叩き鳴らして快哉を叫んだはずだ。
神童、あらわる――。
昨年11月、初めて出場した日本選手権での活躍はそんな印象を抱かせるのに十分だった。まだ声変わりもしてない12歳が、高難度のトリックを軽々と決めて史上最年少で優勝したからだ。
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photograph by Naoki Muramatsu