去る12月、チェルシーとの対戦が決まった瞬間から、バルセロナのメディアやファンはこの日を心待ちにしていた。彼らにとってチェルシー戦はただのリターンマッチではなく、意趣返しであり正義の戦いなのだ。昨年はライカールト、今年はメッシを侮辱した世紀の悪党モウリーニョをやっつけ、バルサの攻撃的で楽しいサッカーがチェルシーの守備的で退屈なサッカーより優れていることを思い知らせてやらねば──。
しかし、チームにとってはこの試合、あくまで今季の目標・欧州制覇への道である。だから選手やコーチらは盛り上がるメディアに対し、欧州最強の一角チェルシーとは遅かれ早かれ当たるんだ、復讐の念などない、と何度も繰り返していた。
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