「ルイ!」
試合開始から間もなくコーチに名前を呼ばれた町田瑠唯は、白のワシントン・ミスティックスのユニフォーム姿でWNBAのコートに足を踏み入れた。現地時間5月6日、WNBA開幕戦のミスティックス対インディアナ・フィーバー、第1クォーター残り4分36秒。WNBA公式戦に出場した日本人選手4人目として、町田の名前が歴史に刻まれた瞬間だった。
世界最高峰のWNBAは各チーム11~12人の12チームからなる少数精鋭のリーグ。そこに入るということは、世界のトップ選手として認められたことを意味する。
もっとも、町田自身はそんな感慨を覚える余裕もなかったという。
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photograph by Yukihito Taguchi