日本のみならず、米国球界に波紋を広げる一報だった。昨年の全米ドラフト1巡目でブレーブスから指名されながらも交渉が成立しなかった、快速右腕カーター・スチュワートが、ソフトバンクと正式契約を交わした。5月30日には、米カリフォルニア州内の代理人事務所で入団会見を行った。
「最初は少し驚いたが、最終的に自分にとってベストの決断だと思った。話せば話すほど、すばらしい機会だと感じた」
米メディアなどによると、6年契約で総額700万ドル(約7億7000万円)。出来高などを含めると、1200万ドル(約13億2000万円)前後までアップする契約と見られている。もっとも、今季のドラフトでも上位指名される可能性が高かったスチュワートの日本行きは、金銭面などの条件だけでは計れない。代理人のスコット・ボラス氏は、日本行きを推進した最大の理由として、大谷翔平ら高卒の日本人メジャー投手を例に挙げつつ、日本の優秀な育成システムを挙げた。
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photograph by KYODO