球種を一つ増やすということは、ピッチャーにとっては諸刃の剣だ。しかしホークスの千賀滉大にかかれば、球種を増やす苦労もこんな一言で片づけられてしまう。
「苦労? とくになかったですね。もう一瞬でした。イメージ通りというか、こう投げたいなと思ったらいきなり投げられて、そのまま試合で放れた、みたいな感じです。だから僕はたいした練習もせずに、試合でいきなり思い描いたカットボールを放れたんじゃないですかね。あれは交流戦の前だったかな……」
2019年5月31日のことだった。
この日のイーグルス戦で初黒星(5勝1敗)を喫してしまった千賀だったが、じつはこの試合でカットボールのコツを掴んでいた。
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photograph by Hideki Sugiyama