40億円超という日本人史上最高額で移籍した先は誰も予想していない国だった。欧州名門クラブ行きも期待されていた24歳のアタッカーは今、なぜカタールでのプレーを選んだのか。
誰もがヨーロッパのビッグクラブへの移籍を期待していた。
ポルトガルメディアは連日のように国内のポルトやベンフィカの名前を挙げ、プレミアリーグやリーガの名門の名が出ることもあった。中島翔哉はどこへいくのか。彼の行き先は最近のヨーロッパの移籍市場におけるひとつのトピックだった。
しかし中島が選んだのは、誰にとっても意外な場所だった。
アル・ドゥハイル。その名を聞いても、すぐにそこがどこか分かる人は欧州のサッカー関係者の中にもほとんどいない。しかし中島はカタールのドーハを本拠とするこのクラブを自ら選んだ。
移籍金は日本人選手史上最高の3500万ユーロ(約44億円)。カタールはアジアカップで優勝したように近年急成長を遂げており、国内リーグも世界中から優れた指導者や選手を呼び入れている。とはいえ、知名度やレベルはヨーロッパのリーグには及ばない。
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photograph by Daisuke Nakashima